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小説

鸞奇談 4-1

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雪那(ゆきな)さん、麻子(まこ)さん!

仕事中の侍女たちに声をかけたのは、先ほど着物騒動が収束した桃花だった。


「まあ、姫様。どちらにいらっしゃったのですか?探しましたよ」

「突然、逃げ出した時は驚きましたわ」

やれやれといった表情でいう侍女二人に申し訳なさそうに縮こまる桃花は
逃げ出した理由と、先ほどの青藍の提案を素直に伝えた。

「というわけなの。皆忙しいのに、迷惑かけて本当にごめんなさい」

新任の部下のように深々と頭を下げる桃花に二人は慌てる。

「姫様、どうか頭を上げて下さりませ;!」

「ええ、そういう理由だったのなら後ほど私どももその棚整理をお手伝いいたしましょう。
 一人では大変でしょうから」

「いえ、いいの!それは私が地道にやるわ。仕事が終わったら皆、休みたいでしょう?
 ただでさえ私が逃げたせいで無駄に疲れてしまったし・・・本当にごめんなさいね・・・」

そう、桃花が末摘たちと別れた後、自分の部屋に戻らずここに来たのは
侍女たちの手を煩わせてしまったことを謝りたかったからだったのだ。

お転婆で、変に頑固で、更に律儀と、良い意味で姫らしくないのが桃花の特徴のようだ。
主がそんな性格だから、侍女二人の口元もふっと綻んでいた。


「いえいえ、女にとって着物や装飾品は大事なものですわ。
 他の侍女たちには私たちが伝えておきます。皆わかってくれますよ」

「女の自分磨きにこだわりはつきものですものね。お化粧なども然り」

それはまだ姫様には早いですけれど。と冗談交じりに笑いかける侍女に
子ども扱いしないで!と桃花は柔らかな頬をプクッと膨らます。

このやり取りから見て、桃花のお転婆さに少なからず手を焼いてはいるものの
この城の主従関係は良好のようだ。
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