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小説

鸞奇談 4-5

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「南の大国ということは・・・『麒皇国』(きおうこく)ですね。
 王位継承してから貧富の差が激しくなったとか聞いたことがあります」

「らしいわね。ここ最近、特に顕著になっているそうよ・・・」

南の大国はここと違い、大都会という言葉が似合う繁華街が立ち並ぶ国。

国のシンボルでもある巨大な海以外で自然は少ないが、外れに巨大な国立公園があり
これからの季節は海での海水浴も解禁している観光地としてもとても有名な発展国だ。

ただ、二人のいう通り、そんな華やかな国柄は仮の姿で、今や国民の格差社会が激しく
政治にも難があるという噂も時折耳にする場所でもある。


「それにしても、『瓶覗の君』だなんて、とんでもない皮肉だわ・・・
 伝承だか何だか知らないけど、いい迷惑よ・・・」

「伝承?それが関係あるのですか?」

「ええ、どんなものかはわからないけれど、姫様のあの瞳が関係しているらしいわ・・・」

「『都で評判の姫様』という何か嫌な言い方も、それが原因なのでしょうか・・・」











【瓶覗の瞳(め)は破滅の瞳。決して見つめることなかれ。
                淡く煌く白殺し、見つめる先は国殺し】








「え?」

「今・・・誰かの声がしたような・・・」

自分たちとは違う第三者の小さな低い声に侍女たちはキョロキョロと周りを見回す。

が、話をしている間に他の者は持ち場に戻ったのか、遠くに見える門番以外の人間を
見つけることはできなかった。




だが、それもそのはずである。





瓶覗の瞳・・・桃姫様と同じ色・・・桃姫様の、嫌いな色・・





先ほどの声の主は、羽根を休める野鳥の如く、屋根の上にいるのだから。





「桃姫様・・・泣いていないといいな・・・」




彫刻のように精悍な容姿を持った歳若い青年は
その凛々しい顔立ちとは対照的なあどけなさの残る口調でボソボソと呟く。

頬杖をつく左手首には、数珠の様な腕輪がはめられ、その中心には

透き通った檸檬色が美しい、見覚えのある勾玉が煌いていた。



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