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小説

鸞奇談 5-3

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『オイ、その二って俺も含まれてるのかよ』

『あ、ごめん。その一のがよかった?』

『そこじゃねぇわ』

テンポの良い掛け合いをする二人。その隙に臣下たちは一斉に腰の剣を抜き
あっという間に二頭の馬の周囲は鋭い切っ先に取り囲まれた。

「ハーッハッハッハッ!バカめ!誰だか知らんが、貴様らの逃げ場はないぞ!」

『アンタ何もしてねぇべや』

『部下の皆さん盾にしてるだけじゃんね・・・』

立ち向かう臣下たちの後方でふんぞり返る武官たちを白い目で見る二人。

『あんな上司じゃ、苦労するでしょ?』

「え?あ、まぁ・・・」

剣を向けられている割には暢気に質問してくる青年に、思わず頷いてしまう臣下。
その様子に激昂した武官は「いいからやれ!!やってしまえ!!」と声を荒げた。

声に驚き我に返った臣下たちは更にグイッと切っ先をつきつけ
馬達も周囲のただならぬ空気を察したのか、落ち着きなく体を揺らし怯えている。

『ウニ、降りるぞ。このままじゃ馬が怪我しちまうわ』

『うんわかった!・・・って!だからウニっていわないでよ!俺は海産物か?!』

『似たようなもんじゃねーか。色味とか』

『何おぅ!』

「貴様ら・・・いい加減にしろ!!!」

遂に堪忍袋の緒が切れたのか臣下の一人が、背後から青年に勢いよく刃を振り下ろす。
が、無防備なその背中は再びフッと消え
今度は太くも高さの低い木の枝からまるで見物人のようにこちらを見下ろしていた。

一瞬の出来事過ぎて武官たちは狐にでも化かされてるような気持ちになる。


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