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小説

鸞奇談 5-4

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『ったくもぅ、毎回毎回その呼び名はやめてっていってるじゃん朱殷(シュアン)
 俺の名前、黄丹(オウニ)は高貴でありがたーい意味あいのものなんだから!
 それ以上呼ぶなら、俺もシューちゃんとか呼んじゃうからね!いいの?!』

『おーおー、やってみろや。その瞬間、お前の顔面に蹴りが飛ぶぞ』

自身のことを『黄丹』と名乗る青年は、男性にしては少し高めのあどけない声と
一見、少女と見紛うほどに中性的で幼さが残る容姿をもっていた。

『ぶぅー・・・朱殷のいけずぅー!』

くりくりとした卵黄色の大きな瞳といい、紐で横髪を後ろにまとめるという
少々奇抜な結い方をした蜂蜜色の髪といい、この甘ったれたような口調といい
青年のような、少年のような、とにかく「可愛らしい」という言葉がよく似合う。

橙色を貴重にした鮮やかな重衣も眼を惹くが、左耳に埋め込まれた装飾品が
何よりも不思議な魅力を放っていた。瑞々しい不言色の勾玉だ。

『んなことより、あいつら逃げる前にちゃっちゃと終わらせんぞ・・・』

『あ、うん、そうだね』

それからもう一人、その黄丹から『朱殷』と呼ばれる若干口の悪い青年。
小柄で着物の上からでもわかる華奢な身体でありながら
黄丹よりは落ち着いた空気感と鋭い目つきのせいか、僅かに年上っぽく見える。

「貴様ら、我々をおちょくるのもいい加減に・・・」

『うるっせぇんだよ!すっこんでろ金食い太鼓っ腹!』

「んなっ・・・!!」

虎や狼が牙を剥くがごとく怒号を飛ばす朱殷に思わずたじろぐ武官。


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