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小説

鸞奇談 8-3

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『っていうかお前一言くらい喋れよ・・・承和(ソガ)

朱殷から「承和」と呼ばれたのは、見覚えのある寡黙な青年。

『・・・・・・・・うん、喋る』

『間ぁ長っ!!!』

黒混じりの深緑色の髪は後ろは項が見えるほど短いが、横髪だけは女性のように長く
前髪が邪魔にならないようにか、額には黄色い布を鉢巻のように巻いている。
瞳も宝石のように美しい金色で、辛子色や銀杏色と黄色系が多い衣も目を惹く。

そして、楝の真似をするように黄丹の頭を撫でようと伸ばした左手の首には
あの檸檬色の勾玉がさがる数珠が。

そう、侍女たちの会話を屋根の上から聞いていた、あの不思議な青年が承和だったのだ。

『・・・その武官たちは無事に帰したんだろうな・・・!』

まだ苛立ちが収まらない状態の青藍だが、とりあえず呼吸を整えて再び問う。

『んなヘマするわけねぇだろ』

『そうだよ失敬だなぁ!ちゃんとボッコボコにした後、無傷で帰したよ!』

聞き捨てならん!という顔で反抗する悪ガキコンビ。
だが、「ボッコボコにした」後、「無傷」で帰すという何とも滅茶苦茶な日本語だが・・・

『そうか。ならいい』

青藍には、というか此の場にいる者たちには何故か通じるらしく誰もツッコまない。 

『しかし・・・姫様や末様には知られるわけにはいかんな・・・』

『何でさ?』

心配そうな顔に変わる青藍に琅玕が尋ねる。

『それはそうだろう。特に姫様はお優しい方だ。この件を聞いて「自分のせいで」と
 気にされたらどうする?いいか、この件は内密にするんだぞ』

『だからって何で若様にまで?そもそも姫さんへの愚弄が原因でもあるんだよ?
 主である若様には報告しておくべきじゃない?』

『それはそうだが・・・』

「心配せんでもさいっしょから聞いとるぞ?」

『Σ!!??』

『あれ、若様!』 



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