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小説

鸞奇談 9-1

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国に侵入したという夜盗たち。警備を掻い潜り、物影に隠れて様子を伺っている。

「お頭ぁ、こんな山ん中のちっこい国に金目のもんがあるんですかぃ?」

「バァーカ、こういうとここそ意外なお宝が眠ってるもんなんだよ・・・
 それに、金品が無くてもガキや女はいるはずだ。そいつを狙えばいい!」

「了解!!」

「そうと決まれば、お前らは俺と一緒に来い!あとは散れ!」

頭の合図で蜘蛛の子を散らすように走り抜けていく夜盗一味。
月明かりのない暗闇に紛れ、まずはどこから狙おうか
手柄をどれだけ立てようかと物音立てずに国内を駆けずり回る。


「お頭はああいったけどよぉ、まずはどっから狙う?」

「調べによると、絹織物の店があるらしい・・・布を売り捌けば金になるぜ!」

「それもいいが、まずは女だろう!気に入ったら連れてっちまおうぜ・・・」

「ヘヘヘ・・・それもいいなぁ・・・」


散った手下たちの一部だろうか、三人組の男たちは物陰に隠れながら作戦会議中だ。

「とはいえ、女どころか人っ子一人歩いてねぇぜ・・・どうする?」

国民は皆、末摘の指示で自宅から一歩も出るなといわれている為
外には野良猫一匹見当たらない。どうしたものかと考える男たちだったが・・・

「おい待て!あそこで誰か歩いてるぞ!」

「どこだよ、暗くてわかんねぇぞ・・・」

「あの柳の木の下だ!」

明かりがないので人影くらいしか見えないが
心地よい夜風がその誰かの髪と衣をさらさらと靡かせ、仄かに香りを運んでくる。

「長い髪に袖振りの衣・・・そしてこの鈴蘭の香の匂い・・・」

「間違いねぇ!女だ!!」

「とっ捕まえろ!!!」



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