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小説

鸞奇談 9-5

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珍しくよく喋る承和から「黒姉」と呼ばれたこの女性。
もうわかっているかもしれないが、彼女もまたお仲間の一人である。

『月が無くとも、暫くすりゃあ目が慣れてくる・・・それを利用しようなんざねぇー
 本当の闇は慣れるもんじゃありゃせんよー』


燈籠のおかげでようやく見えた身体は承和よりは小柄ながらも
女性にとって出てほしいところはしっかり出て
手足や腰など締まってほしいところはキュッと締まっている何とも羨ましい体系だ。

烏の濡れ羽色をした襟足だけが少し長い髪は前と横がきっちり同じ長さに切り揃えられ
前髪の隙間から覗く瞳は、灯りの具合で見辛くはあるが、灰汁色に近く感じる。

格好も闇夜に負けない黒檀を中心にした重ね衣で、ほぼ全身黒尽くめである。
ある意味、一番夜に似合う格好なのかもしれないが、いかんせんこの状況では見にくい。
唯一、目立つものとすれば、両耳につけている中紅色の小さな耳飾りと
紐を通して額部分に結われた、灰色の勾玉くらいだろう。

『で?お前さんがここにいるってぇことは・・・』

『・・・うん、伝言係。』

『でしょうなぁ。加勢だとは思っちゃいやせんよ・・・』

『そんな必要ないでしょ?・・・こいつら弱いし、夜は黒姉の世界だし・・・』

『よしてくれやぃ、褒めても何にも出やせんぜぃ?』

そして、かん高くもなく、低くもない、しかしよく通る声で喋る独特な口調。
(これが地声だとすると、男たちの前では若干作り声だったことがわかる)

先ほどのしおらしさとは打って変わった飄々とした態度に驚くが、承和は至って普通だ。


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