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小説

鸞奇談 2-2

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「で、桃花の隠れ場所を指定し、手伝いをしたのはお前なんじゃな?琅玕(ロウカン)

『う”・・・;』

「琅玕」と珍しい名を持つその青年は口元を引きつらせる。目線逸らしもあからさまで
嘘がつけない性格なのだろうということがよくわかる反応だ。

触覚のように垂れ下がる一際長い前髪も後ろに無造作に束ねられた後ろ髪も淡い藤紫色で
爽やかな緑を基調にした重衣が優しげな彼にとても似合っていた。
首輪のように巻かれた紐の先にはこれまた透明感のある浅緑色の勾玉がキラキラと光に反射している。

『ごめん・・・姫さんのお願いだったからつい・・・』

髪型といい格好といい、男性がそういった装飾品を身につけるのは珍しいとされている
ここ鳳皇国(職人気質が多いせいだろうか?)では珍しい格好である。
末摘や桃花、そして数刻前までいた侍女たちと比べると、この青年はどこか奇抜というか、浮世離れというか
とにかく不思議な感じだ。

「ねぇ、怒らないであげて?紅(コウ)。私が無理をいっただけなのよ」

「こりゃ妹よ。ここは廊下じゃぞ、きちんと兄様と呼ばんかぃ」

「今は私たちしかいないんだからいいじゃないの」

止めに入る桃花と叱られてもいないのにしょんぼりとする琅玕に
末摘もすっかり注意する気を失せ、別の疑問を桃花へと投げかけた。

「では、改めて聞きたいんじゃが、桃(モモ)。今回は何で逃げたんじゃ?」

「だって・・・」

「だっていうな。理由をいえ」

「えっと・・・」

ぽつりぽつりと気まずそうに言葉を発する桃花。
(どうやら二人は普段、「紅」「桃」と呼び合っているらしい)
何でも逃げ出したのは、今現在着ている着物を総て取り替えると侍女が言い出し
それが嫌だったからという、何ともいえない理由からだった。


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