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小説

鸞奇談 10-4

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魔石】というのはとある国で採れるとされる不思議な成分をもった石。

昼間はそこいらの石とまるで変わらない見た目だが、夜になると蛍光色に発光するらしい。
(ちなみに発光の原理は未だに解明されていない)

そして、その石を材料に使った薬物が昨今、国内外問わず大きな問題となっているのだ。

『僅かながら発光していますし、蓋の隙間からでも判るこの蜂蜜の様な甘ったるい香り・・・
 液体状のものは初めて見ますが、証拠としては十分です』

「ちっ・・・!」

石なのに何故そんな香りがするのか、それもまた原因究明には至っていないらしいが
その蜂蜜に似たやけに甘ったるい臭いもまた、魔石の特徴でもある。

それも本物の蜂蜜より遥かにしつこいというか、鼻につく感じの臭いで
甘いものが苦手な青藍は心底嫌そうに小奇麗な顔を顰めている。

『困るんですよねぇ・・・こんなもの持ち込まれると・・・
 体質や摂取量によって、麻痺・目眩・昏睡・錯乱・呼吸困難・嘔吐・血圧降下
 などの症状がでますからね・・・』

「だ、だが、死ぬほどの量ではないぜ!?ただでさえ少ない量を水路の水で溶かすんだ!
 ちょっと痺れるくれーだろーよ!?」

試したわけでもないのに無責任なこの夜盗の発言に青藍は大きな溜息を吐く。
鋭い目つきが更に険しくなっていることに気付いているのかいないのか、夜盗たちは続ける。

「俺らも善良な盗賊だからよぉ!殺すまではしようとは思ってねぇさ!!」

「金目のもんさえよこせば命は取らねぇ!どうだ、いい条件だ・・・


バカが治る良薬はいつになったら開発されるんでしょうねぇ・・・


一人がいい終わる前に食い気味でいう青藍。

その声色は先刻まで悪がきコンビを叱っていた時とは違う
氷柱のように冷え切り、それでいて研ぎ澄まされた声色だ。



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