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小説

鸞奇談 10-7

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『で、大将は?』

「こ、この中にはいねぇ・・・」

形がよく艶っぽい唇から紡がれる問いにようやく観念したのか、一人が素直に返答する。

『では何処に?』

「そ、それは・・・あ、いや違う!待ってくれ!!いう!いうからやめてくれ!!」

少しいい淀んだだけで僅かに反応する青藍の指先に夜盗たちは必死に止めに入る。
その指が動けば、自分たちは再び深い深い水の底へと逆戻りだからだ。

『では、続きを・・・』

「お、お頭は国の入り口付近で小頭たちと待機してる・・・
 俺たちはそこに盗品を持ってくるよう指示されていた・・・恐らく、まだそこに・・・」

『この薬は何処から・・・?』

「とある貴族の屋敷を襲撃した時に金品と一緒に奪った・・・」

『では、薬はその貴族の所持品だった・・・と?』

「そ、そうだ・・・嘘じゃねぇ!その貴族はこっそり薬を所持してたんだ!」

「ただ、ヤバそうなもんだったから俺たちは誰一人使っちゃいねぇが・・・
 その証拠に、封が開いた痕跡もねぇだろ・・・?」

『ふむ、確かに・・・』

きちんと嘘偽りなく話しているらしく、青藍も納得したような顔で頷く。

『では最後の質問です。あなた方がそれぞれ持っている得物は盗品ですか?
 それとも私物?』

「え、得物?・・・これのことか?」

『ええ・・・』

「俺のこの斧は私物だ・・・仕事道具だった・・・」

「俺も私物・・・同じく仕事用のナイフ・・・」

「俺のは弓は作った・・・矢は消耗品だからその都度盗んだ・・・」

「俺のこの鈍器は石を削った・・・」

皆、自分の相棒である武器を手に私物かそうでないかを説明していく。

『なるほど・・・ありがとうございました。質問は以上になります』

青藍のこの一言に無事に質問を終えることができたと、夜盗たちから安堵の息が漏れる。


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