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小説

鸞奇談 3-1

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『それでしたら、「桃色」は無理でも、それに似た色の衣を
 選んでみてはいかがでしょう?』

青藍(セイラン)!!

琅玕より少し低めで通りの良い声に桃花の表情がパアッ!と華やぐ。

きっちり真ん中に分けられた薄鈍色の外はねの髪。
清清しく清潔感のある空色を基調にした重衣と衣よりも更に濃く深い色味を帯びた瑠璃色の瞳。
更に、右耳にだけ少し長めの耳飾りと、こちらもどこか風変わりな装いである。

耳飾りの先端には薄浅黄っぽい色の勾玉が施され、振動にあわせて小刻みに揺れている。
琅玕の首元にあるものと色違いのようだ。

すらりと伸びた背格好といい、凛としつつも穏やかな物腰といい
彼の方が琅玕より少し年上のようにも見える。


「青藍、似た色とは?」

『はい、「桃色」は春の色ですが、夏の植物でも似た色をもつものはあります。
 それらで染めたもの、もしくは色を模した衣でしたらいかがかと』

「なるほど」

「でも私、着物は好きだけど・・・組み合わせとか色とかは何もわからないわ・・・」

『では、仕立て屋を呼びましょうか。姫が喜ぶ組み合わせを考えてくれるはずです。
 昨年の夏衣も大分生地が傷んできましたし、新調するのにも良い機会かと』

「まあ!素敵ね!ねぇ、紅!そうしましょう?ね?」

桃色に近い色を着ることに一切の譲歩を見せない桃花は、喜々とした表情で青藍の提案に乗る。
こうなると梃子でも考えを変えない性格だということを痛いほど知る末摘は

「新調するならその前に棚整理をせい。ただし、くれぐれも捨てるなよ?」

やれやれといった表情で承諾。しかし、「捨てるなよ」というのは・・・?

「わかってる!まだ使えるから着ないものでもとっとけっていうんでしょ?
 ホント、紅は国王なのにそこのところは拘るわねー」

「何をいう!使えるものはどんどん使おう精神でこの国は生まれたようなもんじゃろ」

『『まあ、確かに・・・』』

思わず声が重なる二人。その言葉にどこか思い当たる節があるのか、表情はどこか苦笑いである。

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