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小説

鸞奇談 3-2

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実は、辺境の地から国となった歴史からか、この国では所謂「勿体ない精神」が太く根付いている。
他国だったら即座に破棄してしまうものも、この国では宝と化す。

誰かに譲渡したり、別のものに作り変えたりして
極力、最後の最後まで使い切ろうと皆々、工夫をして生活をしている。
他国から見れば「貧乏臭い」「卑しい」と映るかもしれないが、この国の民にとっては、大切な生きる術なのだ。

「着ない着物で綺麗なものは侍女や国の娘たちに譲渡、ボロいのは端切れにするなど
 きちんと整理するように!無駄遣いは許しません!」

「あら紅ったら、母様みたいなことを。もちろん、そのつもりよ!」

フフッと綻んだ笑みを見せる桃花は、こうしてはいられないと早速部屋に戻り衣替えの準備をすることにした。


「琅玕、我侭に付き合ってくれてありがとう。青藍は素敵な提案、ありがとう!」

『いえいえ!』

『お役に立てて何よりで御座います』

「それと紅・・・じゃなかった、兄様!ありがとう!」

「うむ」

それじゃ!と手を振り、トタトタと小走りに廊下の奥へ消えていく桃花と
その後姿を見守る男三人。

足音はあっという間に遠くへ消え、廊下には再び静寂が戻った。



――――――――――――――――――――――――――――――



「そういえば琅玕、羽根は良いのか?持っていかれたのではないか?」

『ああ、ご心配なく!』

思い出したように尋ねる末摘。
だが、当の琅玕はニコニコと人当たりの良さそうな顔で笑ったまま、己の右手を開いて見せた。

「何時の間に盗った?・・・と聞くのは、野暮じゃな」

『盗ったって・・・これ俺のなんだけどなぁ。『戻した』だけですよぉーだ!』

そこには、つい今まで桃花が握り締めていた、あの翡翠色の羽根が収まっていた。


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